原発ゼロへのカウントダウンinかわさき 集会アピール
 東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きて、一年がたちます。この事故は、周辺の人の家や土地及び仕事を奪い、地域のコミュニティーを破壊しました。今もなお、10万人を超える人たちが避難生活を続け、多数の家族が離散したままです。
 放射能による汚染は非常に広範囲です。高い値の放射能が検出されるホットスポットと呼ばれる地点が川崎も含め全国に多数出現し、健康被害への影響、海洋汚染の影響は解明されず、多くの人が不安の中で暮らしています。原子力発電所の事故は、私たちの生活に果てしない被害をもたらし、私達が原子力発電所と共生できないことを、明確に示しました。
 現在、原子力発電所の大半が、事故や定期検査で停止し、稼働しているのはわずか2基です。全ての原子力発電所の停止実現が目前ですが、原発推進勢力は、被害者の補償を怠り、事故の真相を隠したまま再稼働することに躍起です。焦点となっているのが、関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)3、4 号機です。経済産業省原子力安全・保安院は関電の安全評価(ストレステスト) を妥当としましたが、地元自治体及び住民は、納得せず、同意していません。
 私たちは、国に対し、原子力発電所ゼロの社会を実現すべく、直ちに、自然エネルギーを中心にしたエネルギー政策に転換することを求めます。大飯原子力発電所をはじめとする原子力発電所の再稼働に反対し、危険なプルトニウムを利用する高速増殖炉「もんじゅ」、核燃料再処理工場の廃棄、原子力発電所の新規計画の中止を求めます。「海に浮かぶ原発」といわれる原子力空母の横須賀母港化に反対します。
 国は、これまで原子力発電所の輸出を進めてきましたが、今回の事故後も輸出政策を続けています。外国への輸出は直ちにやめるべきです。
 被害者に対する全面的かつ完全な保障を速やかに行うことを国及び東京電力に求めます。
原子力発電所の事故で一番被害を受けるのは、汚染された自然環境の中で生きることを強いられる子どもたちです。政府の安全神話に踊らされ、今回の事故を阻止できなかった私たちは、子どもたちが安心して生活できる環境を実現する責任があります。
 私たちは、持続可能な自然エネルギーを中心とする「原発ゼロ」の社会の実現に向けて全力を尽くすことを決意し、アピールします。

2011年3月11日
「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」
参加者一同

集会での発言@ 福島県南相馬市から避難 山崎健一

 「福島県民は怒っています」
 福島県南相馬市からの避難民・「はらまち九条の会」事務局長 山崎健一


 私は原発から北へ25キロの「福島県南相馬市」出身で、これまでの66年間、そこで生活してきました。しかし昨年の3月、あの原発事故による放射能から逃れるため、その時1歳1ヶ月の孫をつれて家族4人で4カ所を避難して回り、この川崎市高津区での避難生活ももう1年となります。     
 
 今から44年前の昭和43年、私は建設中の福島第一原子力発電所を、南側の大熊町夫沢の高台から見学しました。海にせり出した標高35メートルの海岸段丘の台地をわざわざ25メートルも削り、標高10メートルの地点に原子炉を設置していました。それは冷却用の海水を容易に汲み上げ、船からの楽な資材の荷揚げなど経済効率を第一に考え、大津波や大地震対策は二の次だったのです。大自然を畏敬することもなく、原発立地地域の住民を愚弄し、傲慢でただただ原発の「安全神話」を作り上げ、国民を騙し続け、地震や津波対策を怠り、貪欲に利益追求に明け暮れたことが今回の苛酷な大事故をもたらしました。原発立地地域の心ある住民も、私自身も、建設当時から大事故の危険性を訴えていましたが、東京電力も国もその声を全く無視してきました。
 
 戦後の66年間、福島県は会津地方の水力発電と浜通りの原発で、首都圏の電力の三分の一を担ってきました。しかし現在、原発周辺の市町村、さらに福島県自体が崩壊の危機にあります。地震と津波、それよりも原発事故による放射能汚染により、営々と築き上げてきた歴史も文化も産業も、農地も漁場も仕事も生活も奪われ、住み慣れた町や村を追われ、人々の繋がりも家族も引き裂かれ、憲法で保障されているはずの「生存権」そのものが脅かされ、先の見えない不安に怯えています。特に罪もない子どもたちのことを思うと、胸が張り裂けそうです。  

 人類史上最悪のこのような甚大な人災事故を起こしても、東京電力や国の対応は反省も、誠意ある謝罪もなく、無責任このうえないものです。事故の情報を隠蔽するだけでなく、意図的に事故を過小評価しています。スピーディの公表もせず、多くの住民を被曝させ、明確な避難先も示さず、生活の再建支援も全く不十分で、賠償にも誠意は見られません。復興とか絆とか国や政府は口先だけで、もう福島県民を見棄てているかのようです。私たち被災民の憤りは深まるばかりで、1年たとうがまだまだ大震災は進行中です。
 
 何より、これまでの原発政策推進者や事故の責任者は、犯罪者として厳しく告発されるべきです。事故の責任をだれ一人取ろうともせず、国会も国政調査権で事故の原因を究明しようとしていません。政府はもう事故は収束したと宣言し、反省も検証もないままひたすら原発の再稼働や原発の輸出に向かっていますが、事故からは何も学んでいないのでしょうか。
 
 もはや原子力は人間が制御出来ないことは明らかとなりました。首都直下型地震や東海地震などが予想される今、再び原発事故が起きるようなことになれば、日本の全国民や全世界に及ぼす被害や影響は測り知れません。ドイツやイタリアを見ならい、今こそ、日本の原子力発電所54基は廃棄するしか、生き残る道はありません。今回の事故を防ぐことができなかった大人の世代として、事故処理の負の遺産を子どもたちに残してしまった世代の責任として、原発ゼロのために努力したいと思っています。子どもたちに安全な社会を残してやることが、大人としての一番の義務だと思っています。

集会での発言A 福島県伊達市から自主的に避難 菅野久美子


3.11を前に

おなかの中に娘がいるとわかった時から、一番の願いは「どうか無事に産まれてきてください。」
娘が無事に産まれてからは、元気にスクスク育ってくれることが何よりの願いであり、その日々の成長が喜び。

多くの親が同じ思いだと思います。

1年前、3.11で失われたあまりに多くの命。
その儚さを前に、私は娘の体を抱きしめ、改めて命の尊さを感じました。

多くの可能性を秘めた子どもたちは、みんながみんな大人になり夢を叶えることができるわけではないことを、私たちは知っています。
自然災害、飢饉、不慮の事件事故、病気。
それらの不幸の可能性を少しでも減らすため、大人たちはこれまであらゆる手立てを考え、未然に防ぐ努力をしてきました。
医療研究や災害に強いまちづくりといった大きな対策だけでなく、どのご家庭でも「赤信号は止まれだよ」と子どもたちに教え、予防接種を受けさせたりしていると思います。
それらは全て日々の暮らしの中で当たり前に行われている、子どもたちが未来に向けて歩むための小さな努力です。
現状の福島から避難することも、同じではないでしょうか。

私は、放射能の専門家でもなければ、医者でもなく、ごく普通の母親です。
だから、1年前、実際に娘が将来、甲状腺癌になるかもしれないといった心配よりも、娘の心が傷つくことを恐れて、避難を決めました。
成長した娘が、福島で育ったことを理由に差別されたり、本人自身が自分の体は子どもを産めない体だと思ってしまったり、いつか癌になると思いこんで将来の夢を抱くことすらあきらめてしまったり、そういう、子どもたちが本来持っている「未来へ向かう気持ち」を失ってしまう不安、心配が私の背中を押しました。

それからまもなく1年がたちます。
たくさん泣きました。何度も落ち込みました。疲れ果てたこともありました。
でも、避難したことを後悔していません。
ただ、後悔はしていないけど、福島に残してきたたくさんの人やものに、後ろめたさに似たごめんねという気持ちもあります。
それは、それだけ私がふるさとを、福島の人たちを好きだから、大切だからです。大好きで大切な人たちの理解なくては、避難できなかったからです。
だから、この申し訳ないという気持ちも全部背負ってこれからも生きていくのだと思います。
最近、その覚悟が少しできて、こんな風に思います。

じいちゃんばあちゃんがちょっと遠出したい時には私が車出すからって免許返納させたのに、病院にすら送れなくてごめんね。
お父さんお母さんにとって孫はいっぱいいるけど、初めてで唯一の一緒に暮らす孫娘だったのに、離れて暮らすことになってごめんね。
運動会や発表会や祖父母参観、ばあちゃんたちにも見に来てもらいたいのにママしか見に行けなくてごめんね。
それでも、避難するっていう私の選択を「正しい」って言ってくれてありがとう。
ほんとうはさみしい時もいっぱいあるのに「ママがいたらさみしくないよ」って言ってくれてありがとう。
それから、「いつでもうちに避難してきていいよ。待っているから」「何か困ったことあったら言ってね」「無理しないで頼っていいんだよ」そう言ってくれた友達、ありがとう。
今の生活を築くとき、支えてくれたたくさんの人たち、ありがとう。
避難して以来、出会った多くの人たち、ありがとう。
みんなのおかげで私たち親子は未来をあきらめずに、明日に向かって生きることができています。
みんなのおかげで私たち親子は誰かを恨んだり妬んだり憎んだりすることなく、誰かに感謝して生きることができています。
ありがとう。


最後に、一人でも多くの子どもたちが笑顔で未来を夢見ることができる国へとこの日本が、世界が向かっていくことを心から願い、みなさんのご活動がその一歩となることを信じ、メッセージとさせていただきます。

集会での発言B 「ガレキと復興」 神尾


皆さん。 私は、脱原発を願う 市民グループ“脱原発かわさき市民”
の神尾です。今日ここに集まられた方へ今盛んに政府が、訴えているガレキ処理の問題点をアピール機会を持てたことに感謝します。

 皆さま、これをご覧になった方はいらっしゃいますか。数日前、朝日新聞の朝刊見開き広告です。「越えなければならない壁がある」として岩手県、宮城県のガレキを全国で焼却埋立てし、復興に協力するよう、環境省が訴えたものです。
原発事故による放射性物質によって汚染されているからといって、瓦礫を受入るのを嫌がるのは「住民エゴだ」という意見があります。しかし、放射性物質は管理された区域でのみ使用できるキケンなものです。だからこそ原子力発電所は何があっても絶対に安全で、事故など絶対に起きない、起きても大丈夫、とさんざん国や電力会社は言ってきたのです。事故が起きたからといって、放射性物質が安全で安心なものに変わるわけはありません。私たちが暮らす普通の世界に放射性物質があるということが、そもそもあってはならないことです。どんなに微量でも拡散してはならないのが、基本です。

事故があったから、放射性物質がもう出てしまったから、しょうがないよね、汚染をみんなで引き受けましょう、という態度は許されるものでありません。それは福島のひとたちが高い濃度の土地に縛り付けられたまま、命や健康を脅かされながら暮らしていることをも、しょうがない、といって認めてしまうのと同じことだからです。また、汚染が少ない九州、沖縄にまで瓦礫を持っていき日本全土に汚染を広げるなど、絶対にあってはならないことです。

ところで、今回の瓦礫は津波によるものですから、汚染は、放射性物質だけでなくアスベストやPCB、六価クロム、化学薬品、医療薬品あらゆるものが混ざっています。瓦礫を運ぶこと、焼くことの危険性を全く顧みず、国はどうして、ただ「ガレキの処理が進まないから復興が進まない」と繰り返し、先ほどのようなイメージ広告を流したりするのでしょう。あれには相当なお金がかかっていると思います。しかし、ちょっと視点を変えて考えてみると、あれだけの量の瓦礫の処理には大変なお金がかかることがわかります。つまり瓦礫はお金になるのです。

瓦礫について、岩手県の陸前高田市や岩泉町は、地元で処理したい、雇用も確保できるし、土地はいっぱいある、だから専門の処理施設を作ってほしいと国や県に相談しました、しかし断られました。理由は縦割り行政ですぐにできないなど、およそこれだけの国難に際した国のいう事とは思えません。瓦礫を地元で処理すれば地元企業や人々にお金が入ります。ところが国が言うように全国に瓦礫を持って行くには、運搬することが必要です。大手の運送業者やゼネコンが運びます、そこにお金が入ります。焼却する受入れ側の自治体には補助金や交付金という形で、これもまたお金が入ることになります。東京は既に焼いているが、請負会社は、東電の子会社です! 誰のための復興なのでしょうか。

小さな地方の要望は無視し、国がお金を牛耳り、大企業や国のいう事をきく自治体に補助金交付金という形でお金をばらまくことになるのが、国が進めようとしている瓦礫処理の方法です。原発を推進してきたやり方と全く同じですね。

政府は復興と一言でいいますが、被災した街、そこに暮らすひとたちが自分たちの手で始める新しい街づくりです。それを、この川崎市や川崎市民が支援し、協力する方法は瓦礫を焼くこと以外にたくさんあると思います。人を送ったり、企業やNPOでアイデアを募ったり。あれだけの大災害、まだまだ続く困難な時代、人とひと、街と街が、それまでになかったつながりを持つことで、互いが力強くなれる、瓦礫を焼くのではなく、そういう創造的な未来につながる復興支援をしていきたいと思いませんか。

集会での発言C 崔 勝久

脱原発の国際連帯の運動を拡げましょう
崔 勝久(チェ・スング)


「脱原発かわさき市民」の崔勝久です。私は、「原発体制を問うキリスト者ネットワーク」という全国組織の共同代表を務めています。「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」というイエスの言葉が聖書にしるされています。
クリスチャンでない人もよくご存じだと思います。この言葉の意味をしっかりと考えてみましょう。原発を都会ではなく地方につくり、被曝する労働者がいなくては原発の運営ができないということから、日本の原発は地方と労働者への差別でなりたっているということがわかります。

3・11事故によって日本政府は新規の原発は難しいと公言しています。しかしそれでは何故、事故の原因もわからないのに再稼働を急ぐのでしょうか。それは再稼働をしないことには日本の原発を輸出できなくなるからです。原発輸出は日本の国策なのです。

昨年の10月に私はモンゴルに飛びました。毎日新聞のスクープで、日米モンゴルの3ヶ国の秘密の契約が暴露されました。世界の15%の埋蔵量をもつモンゴルのウランを発掘し、それを輸入して原発に用い、使用済み核燃料をモンゴルに持ち帰り、そこで埋めるという計画です。その契約は破棄されたのではなく、いつ復活するかわからないということを私はモンゴルで知りました。

ベトナムに2基輸出することを日本の国会は決定しました。そこでの使用済み核燃料は日本が責任を持って引きとるとなっているそうです。日本のどこに持っていくのでしょうか。日本国民はもはやそのようなことを許さないでしょう。しかしそれでは海外に持っていくのであれば日本の国民は許すのでしょうか。そんなことを許したら、日本は戦前のアジアへの植民地支配したことを全く反省していないということになります。日本は二度とアジアへの加害者になってはいけません。

韓国は今年末に大統領選挙が行われ、原発のことが問題になるでしょう。
現政府は21基の原発を倍にして、世界の新規の原発の20%を輸出すると公言しています。しかし日本と韓国、台湾、アジアのいずれの国においても原発事故が起こればすべての隣国に影響を与えます。
事故に国境はないのです。私たちは国際連帯による脱原発運動を拡げるべきです。そうでないと、私たちの家族の命を守れなくなります。アジアの人たち、世界の人たちと連帯して、手をつないで原発をなくしましょう。

もはや国籍・民族を超え、協働して社会を変えるしか、私たち自身生き延びることはできなくなるからです。
今日のこの川崎での私たちの運動は全世界に伝わります。国際連帯によってしか原発をなくすことはできない、このことをしっかりと確認し合いましょう。

集会での発言D 「福島の子どもたちと共に」川崎市民の会

福島の子どもたちを被曝から守りたい
外でのびのびと遊ばせてあげたい
「福島の子どもたちと共に」川崎市民の会


 「福島のこどもたちを少しでも被曝から遠ざけ、のびのびと外で活動させたい」という想いで集まった川崎の市民の会です。
昨年5月にミニコミに報道された「脱原発川崎市民」の記事を見た女性の相談をきっかけに夏に「サマースクール」をひらきました。市民プラザで小学生中心の7泊8日と川崎市青少年の家で親子対象4泊5日、49名の子どもと18名の大人を招待することができました。計画から実施までの期間が短く、無謀との声もありましたが、たくさんの市民、NPO、企業、行政など様々な方たちの寄付やボランティアなどの大きな協力があって実現できました。当初費用は助成金を貰ってと計画したのですが、すべて不採択となり、530人の個人・30余の団体からの寄付で行われました。学生ボランティアと遊ぶ子どもたち笑顔、保護者の方々の福島での生活に対する不安などを見聞きする中で、これからもずっと支援を続けることを決めました。
そして今年のお正月は未就学児を持つ16家族を招待しプチ保養を行いました。春休みも3月25日〜29日まで23家族を招待します。これまでの活動は本日のBブースにて展示をしておりますので是非ごらんください。
サマースクールの参加者の中にはすでに他県で避難生活を始めた家族もいます。しかし仕事や家のローンなど様々な事情でこどもの健康を心配しながら福島で生活せざるをいない方々もたくさんいます。子どもは回復力が強く、短期間でも安全な所で暮らすことの有効性が言われています。これからもこのような活動が広がっていくことを願い、私たちも活動を続けて行きたいと思います。皆様に資金面・ボランティアなどのご支援を重ねてお願いいたします。

集会での発言E 「リニア新幹線建設に大きな疑問」 伊藤英雄

皆さん。 私は、脱原発を願う 市民グループ“脱原発かわさき市民”の伊藤です。
原発ゼロへの集会にたくさんの方がお集まりになり、一日も早く危険な放射能を撒き
散らす原発をなくそうの共通の願いをアピールする機会を持てた事をともに喜びたいと
思います。
私は、皆さんにJR東海が建設を進めようとしているリニア中央新幹線について訴えます。
リニア中央新幹線は、品川・名古屋間を結ぶ全長286kmを、超電導モーターカーが走る鉄道です。神奈川県内は約40キロメートルの範囲で軌道を敷き、川崎市内では多摩川を渡り中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区の地下を通る事になっています。
昨年の秋に、事業者JR東海による「環境影響評価方法書」の説明会が市内各地で行われ、説明会に出席した住民からたくさんの質問や反対意見が神奈川県と川崎市へ出されました。けれどそれに対して具体的な回答は無く、次の手続き「準備書」と言う工事着工過程に進んでいます。 しかしこのリニア新幹線計画には、次のような問題点があります。
・まず9兆300億円もの膨大な資金が必要です。今の借金3兆円に5兆円も追加です。
・また、東海道新幹線の3倍の電力が必要で、これは原発3基〜5基の稼働を前提に考え
られています。
・列車は、大深度地下40m〜50mのトンネルを走るため周囲の景色は全く見えないモグラ状態で運ばれますが、そのトンネル工事のため直径30メートルの立杭を、地下40メートルまで掘り下げます。この大規模工事による居住地周辺環境、水と緑の自然環境の破壊が心配です。また掘り出した膨大な残土の運搬のため、試算でも29万台のトラックが引切り無しに走れば沿線騒音は無視出来ません。
・また甲府を通って中央アルプスのど真ん中にトンネルを掘る計画は、自然破壊をもたらすと同時に、その予定ルートは大きな活断層が横たわっている場所で毎年数ミリの断層の隆起と陥没が生じていると地質学者が警告しています。これを無視しての建設などは乗客の安全を省みない、誠に危険極まりないものです。
・また超伝導のため強い電磁波を出すと分かっているにも関わらず、それが人体にどんな影響を及ぼすか、その安全対策はどうなっているか、何一つ数字を公表しません。
JR東海は、今の東海道新幹線の輸送力が限界であるためリニアを建設すると主張していますが、既に年間座席利用率は低減しており、席がガラガラ状態な上に少子高齢の時代を
迎えて需要の増加は見込まれず、この主張に説得力はありません。
私達「脱原発かわさき市民」は、皆さんと共にリニア新幹線について学び、住民にとっての問題点を明らかにして行きたいと思います。皆さんのご賛同を願って発言を終わります。

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